医療・がん保険について

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急な病気に備えるため、医療・がん保険の加入を検討するケースは多いでしょう。しかし、いざ契約しようとしても、医療保険とがん保険の違いが明確ではなく、どこへ申し込めばいいか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

もっともはっきりしているのは、カバーしている病気の違い。医療ですと、がんを含んだ疾病、およびケガも対象としていますが、がん保険は、その名の通りがんに対してのみ保障が効く保険です。その分、内容をがんの特性にあわせて設定しています。

0043-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc受け取れる給付金は、どちらも概ね以下の通りで、ほとんど共通です。

・入院給付金
・手術給付金
・外来治療給付金
・先進医療費

しかし、1回あたりの入院や通院に、日数制限が設けられている医療保険に対し、がん保険の入院(手術)・放射線治療・抗がん剤治療の三大治療について日数の制限がない保険会社もあります。これは、がん治療が長期化しやすいというデータに基づいています。

がんの診断を受けた方がその後の治療を受けた期間について、『がん研究振興団体』がアンケート調査を行っています。

・半年未満:55%
・半年~2年未満:24.4%
・2年~5年:9.2%
・5年以上:7.8%

以上から、約45%が長期の治療を受けていることがわかります。すべての病気、ケガを含めた入院日数のアンケートでは、平均19.7日、実に88.5%の入院期間が30日以内と明らかになっています。いかに、がん治療が長期化する割合が多いかがわかるでしょう。

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通院が増え、治療が長期化していくと労働機会も失われ、結果的に収入も下がってしまいます。厚生労働省『治療と職業生活の両立等の支援の現状について』には、有収入者の診断前後の収入変化の情報が掲載されており、平均228万円減という数字が公開されています。
がん政策情報センターによる『がん患者意識調査』によれば、がん治療費の平均は115万円に上ります。一時的には貯蓄で対応できたとしても、前述した収入の減少を鑑みると、治療によって生活が困窮してしまう可能性すら示唆させるデータではないでしょうか。

短期的な病気・ケガによる支出に備えるための医療保険と、ご自身の治療に加えてご家族の生活を保障に手厚いがん保険。給付金の受給タイミングは似ていますが、その目的は大きく異なります。
30日以内の入院・治療で済むケガや病気で、家族の安定した生活が脅かされることは少ないでしょう。しかし、がんなら起こりえるのです。

今や2人に1人は、がんになってしまう時代と国立がん研究センターで発表されてます。家族の生活への影響を考慮すると、がん保険に加入しておくことで安心を得られるのは間違いありません。

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