医療保険は解約返戻金のある保険とない保険、どちらを選ぶ?

生命保険会社から販売されている医療保険は、解約返戻金や健康・生存還付金等がないものが多くなっています。
貯蓄性をなくすことで支払う保険料を抑えることができ、顧客のニーズに対応できる保険を提供することを可能としているでしょう。
しかし中には解約した時に解約返戻金を受取ることができるタイプのものもあります。どちらの医療保険を選ぶと良いのでしょうか。

解約返戻金のあるタイプの医療保険は得?
終身医療保険は解約した場合、もしくは被保険者が亡くなった時に保険契約は終了します。多くが掛け捨てタイプのものですが、中には解約する解約返戻金として戻ってくるタイプのものもあります。
しかし現在は超低金利ということもあり、契約時に予定利率が固定されるタイプが多い貯蓄型の医療保険の予定利率は極めて低い状況にあることを理解しておきましょう。
さらに途中で解約すると戻って来るお金も少額になるというリスクについても認識しておく必要があります。

健康還付給付金を受取ると保険料が全額戻る?
そして近年多く販売されるようになったものが、健康還付給付金を受取ること契約時に健康還付給付金を受取る年齢を設定し、支払った保険料が全額戻って来るというタイプのものです。
ただしこのタイプの医療保険は、入院給付金などを途中で受取っている場合にはその分の金額は差し引かれますのでその点には注意しましょう。

保険料が戻るタイプはデメリットも多い?
さらに特約部分についてはリターンされる還付給付金に含まれないなど、実際に支払った保険料と比較すると受取る還付給付金が少なく感じることになります。
還付給付金を受け取る前に解約や死亡ということになれば、わずかな解約返戻金や死亡保険金を受け取ることで契約は終了するという点も理解しておくことが必要です。

公的医療保険の制度も踏まえて考えること
解約返戻金を受取ることができる医療保険は、支払った保険料が無駄にならないと感じることで魅力が高い商品でもあります。
しかし医療の備えと運用を同時に得たいのであれば、解約してお金を受取った時のことを考えて貯蓄タイプのものと掛け捨てと二重に加入しておくことが必要になります。
現在日本の公的医療保険は高額療養費制度もありますので、健康保険が適用される治療についてどのくらいの出費になるかという点も踏まえて考えることが大切だと言えるでしょう。

医療保険への加入を検討するのなら
解約返戻金や還付給付金を受取ることができる仕組みになっている医療保険は、健康な人が恩恵を受けることができるという点はあっても途中解約や死亡した時には損になります。
そのため掛け捨てタイプで安い保険料の医療保険を選択したほうが良い可能性もあるため、自分の健康状態や経済的リスクなども踏まえてどちらが良いかを選ぶことが必要だと言えるでしょう。

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