保険の重複加入に要注意。「保障」と「補償」の違いとは

主に保険には二種類の“ほしょう”があります。一つ目は生命保険や医療保険における「保障」。もう一つは、火災保険や自動車保険医おける「補償」です。医療保険や損害保険に重複加入をしている場合は、受け取ることが出来る保険金額に違いがあります。ここからはその違いについて確認してみましょう。

【それぞれ個別に支払を受けられる医療保障】

医療保険における「保障」の場合は重複請求可能です。仮に、二重契約していたとしても、それぞれに請求することで、個別に支払を受けることができます。しかし、本人が知らない契約であればその限りではありません。なぜなら、偽造交錯や保険金殺人などのリスクが考えられるからです。いかなる保険に加入する場合でも、同種の保険に加入する場合には告知義務が生じます。この作業を怠ってしまうと、その保険契約自体が無効になってしまうことも考えられます。その点には注意が必要です。

【損害保険は損害額の上限で補償額が打ち切りに】

複数社で複数の損害保険を掛けていたとしても、その補償額は損害額の範囲内で打ち切りです。よって、火災保険や車両保険に代表される損害保険に加入する際には“保険の入り過ぎ”にならないように注意する必要があります。さもないと、損害額以上の保険料については無駄金になってしまう可能性があります。また、支払を受ける際にも注意が必要です。受取の方法については、約款を確認する必要があります。例えば、一番最初に契約した会社から補償額を受け取るケース、その他、複数の会社で按分されるケースもあります。

【自分に必要な保障(補償)を考え最適な保険契約を】

医療保険にせよ、損害保険にせよ、自身の保険に求めるニーズを把握することは非常に重要です。前述したように、ただ闇雲に保険に加入をしても、費用が無駄になるケースもあります。今の自分にはどのような保障(補償)が必要なのか、今一度考えてみましょう。一方で、ニーズは分かっていてもどの保険が良いか選びきれない場合もあります。保険は年々仕組みが難しくなり、パンフレットやネット広告を見ただけでは理解出来ないことがほとんどです。その場合はファイナンシャル・プランナー等の専門家に指示を仰ぐことをおすすめします。ネット保険やオーダーメイド型保険を上手に活用すれば、保険料を抑えることも可能です。早めの準備で、将来の安心を買いましょう。

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