がんの治療に有効!アミノレブリン酸塩酸の効果とは

がんは現在2人に1人の割合で発症する病気と言われています。がんの治療に有効な物質として、アミノレブリン酸塩酸というものがあり近年注目される物質となっています。
がん治療にどのような効果があるのか、がん細胞への影響等を含め調べてみましょう。

【アミノレブリン酸とは】
アミノレブリン酸は、アミノレブリン酸リン酸塩、アミノレブリン酸塩酸、ALAの総称です。ヒトや動物、植物といったあらゆる生命体で、細胞のミトコンドリアに存在し、エネルギーを生み出すアミノレブリン酸(ALA)は、「生命の根源物質」と呼ばれています。
ヒトや動物においては、体内で鉄分と結びついて、血液中のヘモグロビンの原料となるなど代謝に必要不可欠な物質です。
一方、植物においては、マグネシウムと結びついて、葉緑素となり、光合成をするための役割をします。
このようにヒト・動物や植物、どちらにおいても、アミノレブリン酸(ALA)は生命活動の根幹を支えています。
また、アミノレブリン酸塩酸は、がん化する可能性のある皮膚障害の治療に用いられる薬物で、皮膚の上皮がん、基底細胞がん、その他のがんに対する治療薬としても研究されています。

【どのような効果が期待できる?】
がんに対して、どのような効果があるのでしょうか?アミノレブリン酸塩酸は、がんに直接働きかけるのではなく温熱療法と言って、がんの治療効果を高める効果が期待できると研究で発表されています。正常な細胞よりも、熱に弱いがん細胞の性質を活かし、がんが生存する部分にマイクロ波やラジオ波を使い温めるというのが温熱療法になります。
一般的ながん治療で取り入れられる、放射線療法や化学療法よりも副作用等が少なく患者の体への負担を軽減することが出来ます。
またアミノレブリン酸は、ミトコンドリア内でヘムを生成しますが、がん化してしまった細胞内ではこの働きが正常に行われず、ヘムではなく他の物質が生成されます。これが、がん細胞にとって大きなダメージを与えるため、温熱療法の効果をさらに上げる役割をしています。

【まとめ】
アミノレブリン酸塩酸は、がん治療に大変有効と言われている物質です。がん治療以外にも、貧血予防、育毛効果、免疫力の向上、皮膚のしわ、ダイエットなどの美容的な治療にも効果が高いと言われています。今後も様々な分野で効果が期待されるアミノレブリン酸塩酸には大きな注目がされることでしょう。

関連記事

ページ上部へ戻る