入り過ぎは損!保険はニーズを把握し、適切に加入

【保険は損をする金融商品】

当たり前ですが保険の入り過ぎは損です。特に損害保険の“補償”に関しては、損害額の範囲を超えて保険料を支払われることはありません。仮に、複数社と保険契約を結んだとしても、損害額を超えた部分は丸々損になってしまいます。生命保険や医療保険の“保障”の為の保険についても入り過ぎは禁物です。基本的に保険料は三つの項目により構成されます。一つ目は純保険料。純粋に保険料の支払に使われる為の源泉です。二つ目は保険会社社員やその会社の維持費。三つ目は保険会社の儲けになる利益部分です。この二つ目と三つ目の部分を付加保険料と言います。言うまでもありませんが、保険料は保険会社に有利な仕組みで構成されているのです。

【保険の原価は約7割!?無視出来ない付加保険料割合】

基本的に、保険料の安いネット生命の純保険料は7割程度と言われています。即ち、保険の原価が7割程度と言うことです。つまり、いくら保険料の安いネット保険を利用としたとしても、3割程度は保険会社の維持費や収益に消えていく訳です。もちろん、対面型の旧来の保険会社は、未だに保険料が高い傾向にあります。付加保険料の割合はオフィシャルに決められている訳ではありません。よって、契約先の保険会社によっては、知らず知らずの内に5割近い付加保険料の負担を強いられている可能性もありそうです。

【自身のニーズをしっかり把握し、保険は必要な範囲で留める】

自身の保険におけるニーズはどういった部分にあるでしょうか。前述した通り、損害保険は加入すればするだけ無駄と言えそうです。医療費に関しても、健康保険等の公的医療保険にて手厚くカバーされています。例えば、高額療養費制度を利用することで、払いすぎた医療費の払い戻しを受けることが出来ます。ただし、差額ベッド代等の入院中にかかる諸費用は全額自己負担になります。また、がん治療の際に使われる、重粒子線治療や陽子線治療等の先進医療費についても公的医療保険の適用外になります。一度の技術料で300万円程度掛かることが想定されますので、このような費用に関しては民間の医療保険で備える必要がありそうです。生命保険に関しても、掛け捨ての定期保険にするか貯蓄型の養老保険にするか選択肢は様々です。ファイナンシャル・プランナー等の専門家に相談しながら、損の少ない保険加入を目指しましょう。

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