ALA(アミノレブリン酸)に期待されている効果とは?

ALAは「5-アミノレブリン酸」や「γ-レブリン酸とも呼ばれているアミノ酸の一種です。
最近では代謝を促し健康維持のためのサポート成分として注目されることが増え、発酵法により大量生産が可能になったことから化粧品やサプリメントなどにも使われています。

ALAは生物誕生前から存在していた?
ALA(アミノレブリン酸)は、約36億年前地球上に生命が誕生した時点で既に存在していたと言われている物質です。
そのため人間だけでなく、その他動物や植物など、色々な生物に存在し生きていく上での重要な役割を担っています。

ALAの役割とは?
植物にとっては色素である葉緑素(クロロフィル)をつくるために必要な物質であり、人など動物にとっては赤血球のヘモグロビンの生合成に必要です。
ALAを植物に与えると味の良い野菜や果物を作ることができると考えられていますので、園芸用の肥料に利用されています。
生体内ではクロロフィル、ヘム、ビタミンB12などの物質に変換され、ミトコンドリアでのエネルギーを作るための働きを支えています。
ヘムはミトコンドリアがエネルギーを生産する過程で必要不可欠な存在です。ALAがないとヘムを作ることはできませんので、エネルギー代謝を活発にして全身の代謝を活性化するためにはALAはとても重要です。

ALAは糖尿病を予防する効果がある?
将来糖尿病を発症するリスクが高い糖尿病予備軍の人を対象としてALAを摂取したグループと、有効成分を含まない偽薬を投与されたグループ(プラセボ群)の血糖値を比較する検査を行ったところ、食事を取って2時間後の血糖値はALAを摂取したグループのほうが低下していたようです。
そのためALAは境界型糖尿病の人にとって、有用な物質である可能性があると考えられています。

肥満予防や免疫力向上も可能?
ALAは、生体のエネルギー工場であるミトコンドリア内でのエネルギーづくりをサポートしています。
動物(ネズミ)にALAを食べさせると、内臓脂肪量が減少し蓄積を抑えたことも研究結果でわかっているようです。また、高齢のネズミにALAを与えると免疫機能や造血機能の向上が見られたという結果もあるようです。
代謝が促進されることによって脂肪が効率よくエネルギーに変換されたことが考えられます。さらに代謝の促進によって体温が高くなり、免疫力向上、疲労改善といった効果が期待できると考えられるでしょう。

肌に潤いを与える美肌効果まで備わっている?
ALAは水分や油分を保つ保湿効果も期待されていますので、肌の弾力や水分量を向上させることが期待できると考えられます。

ALAは生きていく上で大切な物質
体内で作られるALAは年を重ねるごとに減少していくと言われていますので、年齢に応じて十分に供給されていなければミトコンドリアがエネルギーを生産できずに疲労や老化、体温低下などの原因になってしまいます。
ALAは生物が生存していく上でとても大切な物質だということを理解しておくことが必要です。

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