老後の備えとして貯蓄はいくら必要?今からできる老後資金の貯め方

「老後破産」や「老後貧乏」という言葉をよく聞くようになり、自分の老後や公的年金について不安に思っている人も多いのではないでしょうか?実際に老後に必要なお金はいくら位なのか、それをどうやって貯めていけばよいのか詳しくみていきましょう。

【老後に必要なお金】
老後の生活にはいくら必要になるのでしょうか?生命保険文化センターの調べでは、夫婦二人の場合最低生活費は22万円となっていますので、65歳から20年間と考えると22×12カ月×20年で5,280万円となります。しかし、これには各種税金、医療費や住宅の修繕費、親の介護費などが含まれていません。
住宅関連費や、税金、医療費などを含めたゆとりある老後を迎える為には、月額34.9万円程度が必要となり、20年間で34.9×12カ月×20年で8,376万円必要になります。
では、次にどのようにして貯めていけばよいのか見てみましょう。

【老後資金の貯め方】
老後資金を貯める方法として多いのが、個人年金保険や投資信託などの運用でしょう。ただし老後の資産運用は、収益性よりも安全性と流動性を重視して行う必要があります。
また元気で、働ける人は定年を迎えても再雇用制度を利用し長く働く事も検討してみましょう。毎月の収入の足しにもなりますし、年金を繰り下げてもらう方が年金額は増えお得にもなります。
先ほど算出した老後に必要になる金額から、現在の年齢を逆算してあと何年で貯めればよいのか予測を立てる事ができます。毎月決まった金額を貯蓄する、住宅ローンの返済を定年前に終わるように繰り上げる、教育費などは奨学金を利用してもらうなどを検討するのもよいでしょう。

【老後にかかる費用は一概には言えない】
老後にかかる費用の概算は計算できましたが、これは個人の生活スタイル、住宅ローンの返済額、教育費の支払い、子どもの年齢、家族構成などによって変わってきます。例えば、子供が中学から私立に行っている家庭では教育費が家計に重くのしかかりますし、子供が全員大学に行っている場合も家計に占める教育費の割合が大きくなります。
住宅も持ち家か、アパートかによっても違いますし、夫婦で老後を迎えるのか単身なのかでも大きく変わってきます。
更に老後の資金として大きな役割をする退職金の有無によっても、事前に貯めておく老後資金は変わってきます。
老後必要になる金額をより正確に算出する為には、どれくらいの生活費がかかり、退職金や年金額を指し引いたらどれくらいの不足が出るのか各家庭で試算しておく必要があるでしょう。

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