貯蓄と言えば、多くの人は銀行などの金融機関にお金を預ける方法を思い浮かべるのではないでしょうか？しかし、貯金以外にも有効な資産形成の方法としてNISAなどの投資があります。
安定して運用するためには投資と貯金のバランスが大切になります。どのような割合が安全で、貯蓄性に優れているのか調べてみましょう。

【貯蓄と投資の違い】
では、貯蓄と投資ではどのような点が違うのでしょうか？投資は、価格変動が大きくその分リスクも伴いますが、大きな収益が見込め資産形成に有効になるというメリットがあります。
一方、銀行等にお金を預ける貯蓄は、リスクは少ないですが収益性も低く大きなリターンは見込めません。高度経済成長期と呼ばれるバブル時代なら銀行等にお金を預けても、多くの金利が期待できますが、昨今のようなマイナス金利の時代では、貯蓄のみで将来の資産形成を行うのは難しいでしょう。しかし、貯蓄はお金が必要になった場合はいつでも簡単に現金を引き出せるというメリットがあります。
このように投資と貯蓄には安全性と、流動性のメリットを活かしながらバランスよく資産形成していくことが大切です。

【投資と貯蓄の黄金バランス】
まず、資産運用を行う前に大前提として考えておくことがあります。それは、投資に充てるお金は生活費以外のお金を充当し、たとえ全額無くなっても困らないお金であることです。
また、近い将来使う必要のあるお金は投資ではなく、貯蓄に回しておくようにしましょう。
貯蓄と投資のバランスは、年齢や収入、現在の貯蓄額などによって変わってきますが、一般的には100から年齢を引いた金額が投資分として妥当だと言われています。
例えば40歳の場合ですと、100－40で60となり、投資が60％、貯蓄が40％となります。

【貯蓄は30％が妥当？】
よく言われるのが、資金や収入などに余裕があっても投資と貯蓄の基本的な割合として30％を貯蓄に充てましょう、ということです。
これはどんなに、富裕層であっても短期的な価格変動のリスクがある投資というものから、資産を守るために現金が必要になるからです。貯蓄以外に、外貨資産も保有しておくと更に、運用のバランスはよくなります。
また、国内株式や、債権、国債、金、不動産などリスクを分散させておくことも投資の基本的な考え方になります。
貯蓄と投資の理想的なバランスは、人それぞれに収入が違うように一概に言えるものではありません。
自身の資産や収入によって、安全で無理のない範囲で投資を行っていくことが大切です。