米国や欧州では保険に入らない?保険に対する考え方の違い

結婚したら、もしくは子供が生まれたら保険に入るという考え方は、平均的な日本人の保険への在り方です。しかしこのような考えは世界の中でも日本特有のもののようです。
米国や欧州では保険に入らないと考える人も多くいます。この違いはどのような考えによるものでしょう。

米国で保険に加入されるケースとは?
米国の場合に保険に加入するのは住宅ローンを組んだ時です。もし死亡してしまうと住宅ローンの返済ができなくなりますので、その時の担保として保険に加入することになります。また、相続対策として加入するというケースもあるようです。

絶対に必要な保険でも入らない人もいた米国
米国の場合はできるだけ保険には入らないという考えですが、この考えが強いのは医療保険の分野です。
日本のような公的医療制度がありませんので、民間の保険会社の医療保険に加入していなければ治療や入院の際に不安です。
本来であれば米国では医療保険必須の保険と考えられますが、その医療保険でも法律によって強制化されるまで多くの人たちは加入していませんでした。

保障保険への加入は日本が一番?
欧州の場合を見てみると、英、仏、独などの先進諸国でも保険にできるだけ入らないという考えは米国よりも強いようです。
英国で販売されている保険の多くは一時払いの年金保険で、フランスで銀行での保険販売が盛んに行われていますが多くは投資信託などと同様の運用目的の保険です。英国でもフランスでも死亡保険にはほとんど入らないようです。
生命保険料の総額を見た場合、1位米国、2位日本、3位英国という結果です。その中でも死亡保険、医療保険、がん保険といった保障を重視した保険は日本以外ではわずかです。保障保険については日本が一番多く加入されていると言えます。

日本での保険への加入の仕方は正しい?
日本では欧米のように保険がそもそも必要なものかという疑問よりも、入っておかなければ安心できないという考えや世間体、勧められたから付き合いで入るといった考えのほうが強いようです。
必要がなければできるだけ保険は入らないという発想は少ないようですが、実際のところ必要でない保険にまで入り過ぎている状態とも考えられます。
社会保障制度も他国よりは充実していますので、屋上屋を重ねる多額の生命保険に入る必要が本当にあるのかを考えましょう。

本当に必要な保障の確認を
不要な保険に入って保険料を払い続けることは無駄なお金を支払い続けることになります。本当に必要な保障と、その額を再度確認し、いつまで継続するべきかを再度検討しましょう。
また将来の備えとして保険を活用する場合には、どのくらいの額を受取ることができるのかを確認しておくことが必要です。
保険は入るものと感覚的なもので加入するのではなく、本当に必要な保険に加入することが大切です。

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