相続時に有効な生命保険と遺言書!両者の共通点と相違点

相続はある日突然に発生し、思わぬトラブルが発生するケースも少なくありません。このような時に有効になるのが生命保険や遺言書です。相続時に揉めないためにも、生命保険や遺言書を活用した相続対策と両者の共通点、相違点について詳しくみてみましょう。

【相続で有効になる生命保険と遺言書】

生命保険は、あらかじめ受取人の指定をすることができますので誰に保険金を渡すかを被保険者の意思で決定することができます。
また、不動産や会社の株式、経営権などとは異なり保険金は分割しやすい、現金をすぐに用意できるなどのメリットもあります。

また生命保険の受取人が相続人の場合、生命保険の非課税枠が適用されますので税金面でも優遇されるのです。
遺言書を活用する場合、亡くなった人の意志を相続人に伝えることができます。例えば、同居をして面倒を見てくれた長男夫婦には多くの保険金を相続させたい、別居していた次男、長女にはいくら相続させたいなどという配分を自身で決めることができます。

【生命保険と遺言書の共通点】

生命保険と遺言書にはいくつかの共通点があります。一つ目は自身の死亡リスクに対して遺された家族にどのようなことができるか考えたり、備えることができる、また保険金や、財産などのお金の行き先を決めることができる点です。

また生命保険や遺言書があることで、遺された家族はその後も安心して生活を送ることができる、相続時の無駄なトラブルを避けることができる、相続がスムーズに進められるなどの共通点もあります。

【生命保険と遺言書の相違点】

では、両者の相違点についてもみてみましょう。生命保険と遺言書は一見似た性質を持っていますが、もちろん相違点もあります。
たとえば生命保険の加入率は全体の8割程度と大変多いのですが、遺言書は浸透率が非常に低く、一般化していない、多くの人が相続に対して遺言書の必要性を感じていない、意識が希薄というのが現状です。

生命保険や遺言書が相続をスムーズに進めるための全てではありませんが、両者を活用し相続時のトラブルをできるだけ減らせるようにしたいものです。

【まとめ】

相続トラブルに財産の多い少ないは関係ありません。最も危険なのは、自分達には相続で揉めるほどの多額の財産がないから大丈夫だと思い何の対策も取っていない場合です。
遺言書の作成は、一歩を踏み出す勇気が必要ですが、大切な家族の生活を守るためにぜひ元気なうちに作成しておく事をおすすめします。

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