医療保険に加入するのはもう古い?やめるという新しい発想

病気や怪我に対する保障として、医療保険に加入している人は多いのですがそれって本当に必要でしょうか?加入した時にあまり深く考えず、万が一の備えになれば、みんな加入しているから、という考えで加入した人は、ここで本当に必要なのか立ち止まって考えてほしいと思います。

【あとどれくらい生きる?】
日本人の平均寿命を考えて自身の余命を計算してみましょう。また、厚生労働省が出している生命表というものは、次の年齢まで生きられる可能性を示しています。
男性は、60歳まで生きられる確率は約91%、女性の平均寿命は更に高いのでこれよりも高い確率で60歳になれます。
また40~50代で死亡する確率は極めて低く、死亡原因の主なものは悪性腫瘍、自殺、脳血管疾患、心疾患等があります。
これらを考えると、死亡する確率や、病気になるリスクの少ないものに多額の保険をかけておくよりも、その分貯蓄をしておいた方がよほど実用的な気がします。

【保険の重複】
また、将来への不安からあれこれ保険に加入して、自分でもどのような保障があるのかわからなくなっている人もいます。
保険に重複して加入している場合、給付対象となる病気や怪我をした時それぞれの保険会社で手続きが必要になりますし、診断書も各保険会社に提出することになります。
給付金の手続きや、更新、保険料の負担など様々な手間や負担が発生します。医療保険をいくつも重複して加入している人は、できるだけシンプルにわかりやすいものに見直しをする事が大切です。
特に、特約を医療保険に付加している場合は複雑になり、対象の病気や怪我などがあっても請求し忘れていた、ということも少なくありません。

【公的医療保障の充実】
日本には、国民皆保険制度というものがあり全ての国民はいずれかの保険に加入する事になっています。そのおかげで、私達は病院等で医療費がかかっても自己負担割合に応じた医療費を支払うことで公平に治療を受ける事ができます。
また、がんなどで医療費が高額になった場合も「高額療養費制度」というものがあるため、一般的な収入の場合、ひと月の医療費は最高でも8万円弱で済みます。
このように日本には充実した医療保険があるため、民間の医療保険に頼らなくてもよいと考える人が増えています。
医療保険の必要性は、各家庭や健康状態、生活習慣、貯蓄などにもよりますが、そこにお金をかけるなら、健康を維持できるように努力する、万が一に備え貯蓄をするという方が実用的なのではないでしょうか。

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