- 2017-3-1
- 生命保険

日本で民間の生命保険会社の保険に加入している世帯は約8~9割と言われており、多くの人が自分の身におこりうるリスクに対して備えている状況です。
しかし生命保険に未加入という人もいますが、なぜ未加入なのか、今後未加入のままでも良いのかを検討していく必要があります。
生命保険に未加入の理由とは
公益財団法人生命保険文化センターが行っている調査結果のうち、「平成27年度生命保険に関する全国実態調査」のデータを参考にしながら、生命保険に未加入の現状を捉えていきましょう。
個人年金を含む生命保険全体の世帯加入率は、全体で89.2%となっています。高い加入率と感じる一方で、生命保険に加入していない世帯も存在することになります。
加入していない理由として、42.3%が「経済的余裕がない」と回答しており、次いで「健康上の理由や年齢制限のため加入できない」が21.6%、「現時点で生命保険の必要性を感じていない」が19.8%となっています。
生命保険のことを本当に理解している?
では実際に生命保険などの知識があるのかという質問に対しては、生命保険や個人年金保険について十分に知識があると思うと答えた人は29.9%、反対にほとんど知識がないと思うと答えた人は68.6%でした。
このように生命保険に関する知識や必要性などに対する情報が不足していることが、未加入の人を作る原因となっているとも考えられます。
生命保険の仕組みだけでなく、どのような保障がいつまで必要なのかということもわからないという人が多くいます。
その中でも、公的保障と私的保障はどちらも必要だと考える人が8割以上いるため、保険の加入率に反映されているとも考えられるでしょう。
セールスレディの影響で若い世代が未加入?
生命保険と聞くとどうしてもセールスレディの押しの強さを思い浮かべてしまう人もいるかもしれません。一昔前までは、どの会社でも保険のセールスレディが頻繫に出入りすることもありました。
しかし企業でセキュリティを強化するなど、社外の人が簡単に職場を出入りすることは難しい状況となりました。
若い世代が生命保険に未加入という状況は、このセールスレディが入れなくなったこと影響しています。
若い世代でも保険に加入する必要性はアリ
保険は万一の時に備えるお守り代わりのようなものであり、当たれば保険金を受け取ることができる宝くじのようなものでもあります。
しかし健康であり、死や老後とはほど遠い状況にいる若い世代にとっては、先の不安や万一についての備えを考えにくい状況でもあります。
そのためにも人生のプランを設計することから始める必要があります。人生の計画の中には様々なイベントがあります。独立、結婚、出産、マイホーム購入、子供の大学進学、そして老後、どれも大きなお金が必要になります。
まず今自分の状況から考えて、どのイベントへの備えが必要なのかを判断し、それについてどのように備えるか考えてみると良いでしょう。