労災保険の補償内容と生命保険の関係性

就業中に起きた怪我や病気に対しては、労災保険で補償され、会社が1人でも従業員を雇用している場合は、業種や規模に関係なく労災保険に加入する義務があります。生命保険の場合は、個人個人が、万が一に備えて加入する民間の保険です。今回は、この二つの違いをみていきましょう。

■生命保険と労災保険の違い

◎生命保険
・任意的で一個人が保険料を納めて加入。就業外の怪我や病気また、死亡保障などの保険です。

◎労災保険
・就業中に起きた事故、怪我や病気に対して補償を行い保険料は会社負担です。この保険は、通勤途中に起きた事故などによる怪我も対象となりますが、私用での寄り道などで発生した事故の場合は保険対象外になります。サービス残業や休憩中などに起きた事故については時と場合に応じて適応されます。グレーな判断に至る場合は、最寄りの地域の労働基準監督署に相談することをお勧めします。

■補償内容(労災保険の場合)

◎労災保険の補償内容
・休業給付
・障害給付
・療養給付
・遺族年金
・傷病年金
・介護給付
・埋葬料などが挙げられます。

基本的には、就業中の怪我や病気に対し使用されるのは、療養給付と休業給付になり療養給付金については、入院費、治療費、通院費、移送費などの補償があります。病気や怪我の完治に至るまで補償を継続して受けることが可能です。就業中の怪我や病気で労災保険を使用するケースで労災病院での受信の場合は健康保険の様に負担金を支払う必要もないです。

■生命保険を活用してダブル請求

◎労災保険を使用して給付された際に個人加入の生命保険の請求も可能。
生命保険の入院給付金を利用する場合、ほかの労災保険や健康保険、損害保険に影響を受けることなく給付されます。

◎傷病手当金で就業出来ない期間をカバーすることもOK
出産前後や病気などで就業不可能な状態になってしまった場合に傷病手当金を活用することで所得保障が受けられます。対象となるのは、怪我や病気で4日以上連続して休んで就業不能であることで給料としてもらえない分を傷病手当金としてあてがわれます。

■まとめ

労災保険を利用することに加え保険会社にも事前に連絡をしておけば退院後に給付金をスムーズに受け取ることができます。また、労災保険の補償対象外になる微妙なケース出会った場合でも、生命保険であればカバーできることもありますので、自信の保険内容を十分に理解しておくことが大切です。

生命保険等に関することで、ご不明な点がありましたら、株式会社総合資産設計までお問い合あわせいただければ、調査のお手伝いをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

関連記事

ページ上部へ戻る