生命保険の約款って何?

簡潔にいうと、生命保険の契約内容が細かくかかれているのが約款なのですが、この約款(契約内容)の全てを把握している人は、多くはいないのではないでしょうか。また、生命保険各社の保障内容はほとんど同じように見えますが、注意が必要なこともありますので、一緒に見ていきましょう。

■そもそも約款とは?

結論からいうと、「生命保険契約の内容を定めたもの」が約款であり、主に以下の2点が記載されているものになります。

・保険金を保険会社が支払う場合の条件・支払額
・保険を契約している者の保険料の支払いや告知(通知)の義務

また、約款には普通保険約款(同一種の保険契約の全てに共通の契約内容を定めたもの)と、特別約款(普通保険約款の規定内容を変更・補充・限定するもの)があります。このように細かくしている理由は、契約者ごとに生命保険の契約の契約条項を細かく変えてしまうと、保険契約の事務が難しくなってしまうため、あらかじめ約款という形で決め、保険会社と契約者が同一の保険契約をとる形をとっています。

しかし、約款は難しく簡単に理解できるものではないので、分かりやすく大事な部分を抜き出して解説してある「ご契約のしおり」というものがありますので、そちらにまず目を通すことをお勧めします。

■約款と比べ合わせる保険設計書

保険証券というのをご存知ですか?これは、生命保険に加入すると手渡され、さまざまな保険の情報が載っている「生命保険に加入したという証明書」となります。ですから、どういった保険の機能がついているかを知るには「約款」が必要なのです。

また、約款と一緒に比べ合わせるべきなのが、生命保険に加入した際の「保険設計書」になります。なぜなら、約款には、「契約者が加入した保険に合わせた事柄」というのが書いていないからです。例えば、約款には「保険金は、被保険者がなくなった場合に出る」と書いていても「いくら保険金が出るのか」は書かれていないからです。

つまり、契約者が「生命保険でいくら保険料を払って、何かあった際にどれだけの保険金が出て、返ってくるのか」といった情報は「保険設計書」で見るのが良いということになります。

■まずはポイントを絞ろう

いかかでしたでしょうか? 少しは生命保険の約款の内容を理解できたのではないでしょうか。また、細かく書かれているため、難しく感じることも多くあると思いますが、ポイントを絞り、例えば重要な部分「ご契約のしおり」に目を通し、意味が分からず疑問が残る部分に関しては、約款で詳細を確認していくのが良いのではないでしょうか。

また、約款の活用方法として、保険設計書と約款を一緒に比べ合わせることで、より確実な情報が得られるといえます。このように、生命保険に関して何かお困りのことがありましたら、気軽に株式会社総合資産設計までご連絡ください。

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