他人ごとではない老後のマネー事情!老後資金が足りない?

老後に必要な金額は3千万円とも、4千万円とも言われます。特に現在40歳以下の人の年金制度は、不透明な面が多く不安に感じている人も少なくありません。老後のマネー事情や、老後資金が足りない場合の対策などをみていきましょう。

【教育費と老後資金の両立】
40歳以降になると、子供の教育費や住宅ローンの支払いが家計の多くを占めるようになります。特に近年は、結婚をする年齢が上昇し晩婚化になっていることからも、高齢出産をする女性が増えています。
もし40歳で出産をした場合、子供が成人をする頃には両親の年齢は60歳になり、老後の資金を貯めるまでの期間が短くなります。
また、大学進学率も昔に比べ高くなり、多くの人が大学に進学するため家庭における教育費の負担も増加しています。
子供が生まれたら早くから大学進学などに備え、自身で学資保険や積立などを行っておく必要があります。
また、それと併用して自分達の老後の資金も貯めておく必要があります。老後資金としてどれくらい必要になるのでしょうか。

【老後資金はいくら不足する?】
老後の生活費は、年金が主な収入になります。まずは老後に足りないお金を把握しておきましょう。
総務省統計局の家計調査報告書によると、60歳以降の単身無職世帯の生活費は15万6千円程度必要となり、これに対して国民年金は5万5千円、厚生年金は14万7千円程度となっています。
国民年金だけの人は、不足分が10万円程度、厚生年金受給者は8,500円程度不足することになります。
老後が30年ある場合、国民年金だけの世帯では約3,600万円が不足、厚生年金受給者は307万円程度が不足します。
夫婦世帯の場合では、共働きの厚生年金世帯を除き毎月約5~11万円不足すると言われています。
しかし、これは最低限の生活を送った場合ですので、趣味や旅行などを楽しみながら老後を送った場合には更に多くの老後資金が必要になります。
また自営業者の夫婦の場合、さらに年金額は少なくなりますので何かしらの備えが必要になります。

【ライフプランシートの作成】
老後の生活をシミュレーションするために、大切なのがライフプランシートの作成です。ライフプランシートとは、家族の年齢を30年分入れて将来のイベントや、出費などの計画を大まかに記入していくものです。
例えば、子供の入学、卒業、就職、退職などを記入します。中でも最も大切なのは、退職の時期です。そして、子供の教育費についても大まかに記入していきましょう。
ライフプランシートを作成することで、家計の出費が可視化されるので貯蓄できる期間と、貯蓄がしにくい期間が明確になるのです。
早くから老後の資金を準備する為にも、子供の教育費や、老後の資金を明確にすることが大切です。

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