余裕のある老後を送るために必要な資金はいくら?夫婦と単身の場合

公的年金の受給額が減らされたり、年金の受け取り開始が引き伸ばされたりと、私達の老後は決して明るいものではありません。
このような厳しい時代に、余裕ある老後を送るためにはどれくらいの資金が必要になるのか事前に知っておくと計画的に貯めることができます。
夫婦世帯の場合と、単身世帯の場合でそれぞれについてみてみましょう。

【老後に必要な資金をシミュレーション】
まず、老後にどれくらいの資金が必要になるのでしょうか?
これは受け取る公的年金額、貯蓄や住宅ローンの残債の有無、成人していない子供の有無、配偶者の有無などによって異なるため一概には言えません。
生命保険文化センターの調査による平均的な支出では、世帯主が60歳以上の2人以上の無職世帯の場合、毎月7万円の赤字が出ていることが分かっています。
このことから多くの高齢者は年金だけで生活することはできず、貯蓄を切り崩して生活をしていることが分かります。ただし赤字分には住宅ローンの残債も含まれているため、定年までにローンが完済している場合はこれよりも赤字は少なく、家計に占める支出の負担も少なくなるでしょう。
また、忘れてはならないのが住宅の補修費用や病気に対する医療費です。
このように、今現在は必要がないものでも、十数年経過すると費用が発生するものがありますので注意しましょう。

【どんな老後を送りたいか】
老後の楽しみを考えてみましょう。
夫婦世帯の場合は、今まで仕事ばかりに追われていたので定年したら月に1回は夫婦でゆっくりと旅行に行きたい、趣味を思いっきりしたい、などさまざまな夢があるのではないでしょうか?
もし旅行好きの夫婦ならば、1回の旅行代金が10万円かかった場合、60歳から80歳までの20年間を考えると120(万円)×20(年間)2,400万円必要になります。
ゆとりあると老後を送りたい人は、老後どんな生活を送りたいのか、そのためには老後の資金に加えどれくらいの金額が掛かるのか、あらかじめ予想しておく必要があるでしょう。

【単身者と2人以上の世帯の貯蓄額】
単身者の場合と、配偶者がいる2人以上の世帯の貯蓄目標額は当然異なってきます。
老後の資金は単身世帯の場合1千5百万円程度は必要と言われています。単純に計算すると2人以上の世帯の場合は、3千万~4千万は確保しておきたいものです。
特に、退職金がない自営業者などは自身で投資や不動産を所有して、老後資金を作る必要があります。

【まとめ】
これからの時代は、老後の生活も決して安泰ではありません。
さまざまな深刻な問題に早くから向き合い、正しい知識を持ち行動を起こした人だけが安心な老後を送ることができるのです。自分の老後は、誰も守ってはくれません。
安心できる老後を送るためにも、自身で対策を講じる必要があります。

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