生命保険の連帯保証人とはどういうもの?そのリスクを考える

「連帯保証人にだけは絶対になってはいけない」と、両親から聞かされた人も少なくないでしょう。いくら信用している友達や身近な身内でも連帯保証人になるということは、万が一の責任を全て負う事になるため大きなリスクがあるのです。
生命保険の連帯保証人とはどのようなものなのか詳しくみてみましょう。

【生命保険の連帯保証人とは】
生命保険では、契約者に何かトラブルや問題が起こり保険料を払えなくなった場合に代わりに支払い、責任を負う人を連帯保証人と言います。
生命保険の連帯保証人になると、保険契約者が保険料の未払いだった場合に変わって保険料を支払わなくてはなりません。たとえ、契約者に財産があっても、裕福な家族がいても契約者に変わりその責任を負うことになります。
連帯保証人と保証人は同じだと考えている人もいますが、リスクの大きさは違います。連帯保証人になっている場合は、保証人とは異なるリスクが多くありますので注意しましょう。

【連帯保証人のリスク】
連帯保証人のリスクとして下記のようなことがあります。
・連帯保証人は保証人とは異なり、請求が来た時点でそれを拒否することはできず請求額を支払わなくてはなりません。

・契約者に財産があり支払い能力があると判断された場合、財産を強制執行できる保証人とは異なり、連帯保証人は財産の有無、支払い能力の有無に関係なく支払いを命じられたら支払うしかありません。

・保証人が複数人いる場合は、請求された金額をその数で割って支払うことができますが、連帯保証人は複数人いても分割することはできず、それぞれが請求された満額を支払うことになります。

・被相続人が第三者の連帯保証人になっている場合、保障契約に基づく連帯保証人の責務が相続されます。
連帯保証人を引き受ける場合はこれらのリスクがあることを十分に理解して慎重に検討すべきでしょう。

【契約者が死亡した場合は?】
契約者に万が一のことがあったり重度障害になった場合は、連帯保証人の支払い義務はなくなります。
例えば、住宅ローンを利用している契約者が死亡した場合、連帯保証人のその支払い義務はなく保険会社が残債を支払うことになります。
学資保険等も同様で、契約者が亡くなった場合や、重度障害になった場合連帯保証人に支払い義務はありません。

【まとめ】
連帯保証人の責務は非常に重いということが理解できたと思います。このようなリスクが連帯保証人にはなってはいけないと言われる理由でしょう。もしも連帯保証人を頼まれたら自身だけでなく、家族にもそのリスクが及ぶことを忘れてはいけません。

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