老後資金を保険で貯める方法とは?

老後の生活資金については、誰もが不安を感じる部分だと思います。どのように収入源を確保していくのかということや、貯金での備えだけで老後を迎えて大丈夫なのかということを考えておく必要があります。
例えば生命保険文化センターが実施した意識調査によると、ゆとりある老後に必要と考える生活費は毎月約34.9~37.2万円です。

実際に不足する資金はいくら?
しかし厚生労働省発表の世帯別公的年金平均受給額は、自営業者と専業主婦の夫婦は月額約10万円、会社員と専業主婦の夫婦の場合は約25.2万円です。
そのためゆとりある老後を送るためにいくら自分で準備しなくてはいけないかというと、自営業者と専業主婦の夫婦の場合は月額約24.9万円~27.2万円、会社員と専業主婦の夫婦の場合は約9.7万円~12万円です。

老後資金を貯める保険の種類
この不足する分をどのように補っていくかについては、人によって様々な方法があるでしょう。例えば老後までの長い時間、貯蓄だけでなく保障も確保したいという場合には保険を使う方法もあります。

・個人年金保険
年金を受け取り始める60歳や65歳など一定年齢までお金を積み立てていく方法で、年金の受け取り方は「確定年金」「終身年金」「有期年金」などがあります。
確定年金は5年、10年、15年など決められた期間で年金を受け取ることができます。本人が死亡しても遺族が受け取ることができるなど、メリットがある受取方法です。
終身年金は生きていれば一生涯に渡って年金を受け取ることができます。有期年金は定められた期間で年金を受け取ることができますが、本人が死亡すればそれ以降の給付はありません。
終身年金と有期年金は保証期間の有無で、遺族も年金や一時金を受け取ることができるか異なります。

・低解約返戻金型終身保険
保険料払込期間中は中途解約した場合に受け取ることができる解約返戻金は通常の7割程度に抑えられています。
しかし保険料を払込終わった後で解約した場合、保険料総額を上回った解約返戻金を受け取ることができます。解約せずに持っていれば死亡保障は確保できます。

・外貨建て保険
保険料の支払いや保険金や解約返戻金の受け取りをドルやユーロといった外貨で行う保険です。外貨で運用されていきますので、円建てより利回りが高くなることが一般的です。
最終的に円安なら受け取る金額が増え、円高なら損をする可能性がある為替リスクがありますが、インフレに対応できる商品でもあります。為替手数料などがどのような扱いになっているかを確認しておくことが必要です。

自分に合う貯蓄方法を
老後資金を貯めていくには、保険を上手く使うことで同時に保障も確保できます。ただし保険は特徴が様々ですので、メリットやデメリットなどを理解した上で加入するようにしましょう。

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