老後預金の平均額はいくら?退職金や年金額から考える老後のお金

皆さん、老後の平均的な預金額というのを知っていますか?人それぞれ、ライフスタイルや、家族構成も異なりますが老後の生活設計を考える上で一つの参考程度に知っておくとよいでしょう。

【老後の預金額の平均】
総務省による家計調査では、高齢無職世帯の1世帯あたりの平均預金額は2,372万円となっており、前年に比べ0.9%、9万円増加していました。貯蓄の種類では、定期預金が1,113万円で前年比2.6%、28万円の増加となっています。
老後の預金には、退職金も大きく関係してきますので退職金の平均額もみてみましょう。勤続35年以上で大学卒の場合、定年退職金の平均額は2,156万円、同じく高校卒(管理、事務、技術職)の場合1,965万円、高校卒(現業職)の場合1,484万円となっています。
しかし、退職金についてはどの学歴、職種でも前年度より減っており今後も減っていくことが予想されます。
また、企業によっては退職金制度そのものがないところもありますので、就業規則等で事前に確認しておきましょう。

【年金の平均額】
厚生年金の平均額をみると、月額平均で14万5千円となっています。また男女別にみると、男性は18~19万円となっており、女性は9~10万円となっています。国民年金が6万5千円となりますので合計で男性24万~25万5千円、女性15万円~16万5千円程度となります。

【老後に3千万円は必要?】
ニュースや新聞などで65歳以上の夫婦世帯の場合老後の生活費として3千万円は必要と言われています。
厚生労働省の調べによると、60歳以上の高齢者がいる家庭では3千万円以上の預金額を用意している家庭は全体の27%しかいません。73%の世帯では、老後必要となる資金が不足していると考えられます。更に60歳以上の高齢者世帯で預金が500万円以下の世帯は全体の22%もいます。
老後働くことが出来なくなってから、これだけの不足分を補うのは困難ですので、なるべく早いうちから老後資金を増やす対策を行う必要があります。

【まとめ】
退職金、年金受給額など年々減ってきている近年ですが、貯蓄額は上昇していることを考えると、多くの人が資産運用や副業などで収入を増やす努力をしているのでしょう。
現在は、様々な資産運用や働き方があるため高齢者も以前より多くの預金が出来ているのかもしれません。
いずれにせよ、国ばかりに依存せず自身の老後は自分達で守っていかなくてはいけない時代になりましたので何かしらの備えをしておく必要があるでしょう。

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