生命保険を主契約のみとする場合の注意点

生命保険は、進学・就職・結婚・出産・育児といったライフスタイルの変化に合わせて、それぞれ好適なものがありますが、いろいろと加入していくと、保険料もけっこう馬鹿になりません。そういった保険料の見直しを図る際に、生命保険を主契約のみに整理するといった方法があります。

■生命保険の主契約ってなに?

生命保険は大きく分けると

①主契約(=保険本体)
②特約(=オプション)

の2つに分けられます。特約に関しては、あくまでもオプションのため、その保証内容単独で契約することはできません。ただし、主契約と特約の関係は、保険の種類や保険会社によって異なるので、自分の加入している生命保険に関して必ず確認しておきたいポイントとなります。

■保険における主な主契約と特約

まず、以下なる主なに主契約と特約の種類を記載します。

【主な主契約としての補償】
◎生命保険
◎医療保険
◎養老保険
◎がん保険
◎収入保障保険
◎個人年金保険
◎介護保険
◎火災保険
◎自動車保険

【主な特約としての保証】
◎先進医療特約
◎通院特約
◎生存給付金特約
◎ファミリー特約
◎女性疾病特約
◎成人病入院特約
◎災害入院特約
◎災害割増特約
◎リビング・ニーズ特約
◎個人賠償責任特約
◎地震保険

こうやってみていくと、例えば生命保険は、本来死亡時に保険金が支払われるものですが、裏を返せば死亡が確定しない限り保険金は支払われませんし、病気となって入院しても治療費や入院費を受取ることはできません。

また医療保険も治療が必要となる病気やけがをした場合に給付金が支払われますが、治療するための通院にかかる費用が主契約に盛り込まれていないこともあります。残念ですが、1
つの保険ですべてをカバーするといった保険は基本的に存在しないと考えていいでしょう。

■主契約? 特約?誤って解約すると保証が消える

保険料を節約するため、特約で付帯してくる補償が無くなることをキチンと理解できていれば、基本的に特約のみを解約することは、もちろんOKです。ただし、一見特約に見える主契約というのも存在し、誤って解約するとすべての保証が消える可能性があります。

例えば、がん保険と医療保険の2つの保険を契約しているとし、がん保険の方に通院や治療にかかわる特約を付帯させていたとします。この場合、がん保険が医療保険の特約であるような誤解が発生する可能性が高く、誤ってがん保険を解約してしまうと、通院や治療にかかる費用の保証が無くなるといったことに繋がります。

特約はあくまでも主契約のオプションであり、主契約が存在しなければ単独で利用することができないため、同時解約といった状況になるというわけです。

■保険見直は主契約の確認から始めよう

保険に対する正しい知識を持っていない場合、保険料節約のために特約を解約し、主契約のみとしたつもりが、誤って主契約自体を解約してしまうと、本来必要だった保証まで失ってしまう危険性が高いといったことがご理解いただけたのではないでしょうか? 

現在ご加入の保険はもちろん、今後のライフスタイルにどのような保険や特約が必要なのか、ご相談等がございましたら、株式会社総合資産設計までお気軽にお問合せください。

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