投資での資産運用は目的をはっきり決めることが大切な理由

「投資」と聞くとギャンブルのような一攫千金のイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし投資とギャンブルには決定的な違いがあります。
投資は新たな価値を生みだすことで人生を豊かにするためのものです。
例えば株式投資された資金は、投資を受けた企業の経済活動の資金に使われることになります。企業が新商品や製品を開発できるようになり、収益を得れば企業価値は高まって投資のリターンとなって返ってくるでしょう。
しかしリターンを得るためにはリスクも発生します。そのリスクをギャンブル性と捉えがちですが、投資の目的を決めることでどのリスクを取るかが決まります。

投資するならどのリスクを取る?
投資をして資産運用する目的は何でしょう。投資するということはお金を増やしたいから?では、なぜお金を増やす必要があるかを考えましょう。
ただ何となく将来のためにというボヤっとした目的ではなく、具体的に何にお金を使いたいのかを考える必要があります。
マイホームの頭金、子供の教育資金、自動車購入資金、起業準備資金、老後資金など、目的や目的額を考えて行くことが大切です。

その目的までの時間はどのくらい?
目的が決まればその目的のためにいくら必要かを考えましょう。運用する期間が長いほどリスクを平準化することが出来ます。使用する目的が使っている確実に確保する必要があるお金については安全に運用していきましょう。
1年や2年という短期で株式投資を行ったとします。その場合の変動幅を見るととても大きく感じることになるでしょう。しかし10年や20年という期間でみると、この変動幅は収束されることでとても小さいものになります。
変動幅を小さく平準化するためには運用期間が長期確保できることが条件となります。なるべく長く運用できる状況を作りましょう。

預貯金では将来お金の価値を下げる可能性もある
日本人は投資することを嫌う傾向が強く、安全資産を保有する傾向が強いようです。預貯金の保有割合は9割を超えているのに対し、投資信託や株式、公社債といった有価証券などリスク資産の保有割合は2割未満です。
しかし無目的の余裕資金運用で預貯金などに資金を寝かせてしまうと、運用効率は上がりませんし将来的にインフレリスクに直面してお金の価値を下げることになります。

しっかりと目的別での投資を考えることが必要
曖昧な年金制度により、老後資金として備えておく自助努力はこの先必要不可欠です。まずは自分が投資を行う目的は、住宅資金なのか、教育資金なのか、それとも老後資金や不時への備えとしてなのか、という目的別に分けてみましょう。
そして目的額を決め、その額に到達するまでの運用期間と適した運用方法を選択することが大切です。

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