ゆとりある老後に必要な資金はどれくらい?いつから貯める?

少子高齢化が加速する中、私達が将来貰える国民年金も決して安泰ではなく受給額の減額や、受給開始年齢の引き上げなど様々な不安要素があります。
そして、現在年金を受給している世代でも年金だけでは到底生活できず赤字となっています。果たして老後にゆとりある生活を送るにはどれくらいの資金が必要になるのでしょうか?またそれを貯めるにはいつから貯蓄をする必要があるのか見てみましょう。

【ゆとりある生活に必要な額】
生命保険文化センターの調べによると、必要最低限の老後の生活を送る為に必要な金額は、夫婦2人の場合月額平均22万円となっています。
一方ゆとりある老後の生活に必要な金額は、夫婦2人の場合35.4万円となります。
その差額はおよそ14万円ですので、不足分を補うためには老後まで何かしらの資産運用を考えておく必要があります。
ちなみにゆとりある老後を送った場合の上乗せ金額の使途は、旅行やレジャーが最も多く、次に身内や近所付き合い、趣味や教養、日常生活の充実などとなっています。

【どのような方法で老後資金を貯める】
このような不足分をどうやって老後までに貯めるかが大きな問題となります。現在20代、30代の人でしたら積極的な資産運用を行うのもいいでしょう。
しかし、老後まであまり時間のない中高年の場合投資への期間が短いため、大きなリスクを取るべきではないという事を頭にいれておきましょう。
例えば、10年間の個人向け国債を購入したり、自営業者や主婦の方などは確定拠出年金の個人型に加入すれば年間80万円までは税金がかからずに積み立てていくことができます。

【いつからどれくらい貯める?】
資産運用は早ければ、早いほど有効で、決して早すぎて困るという事はありません。特に近年のように老後に不安が多い時代では、若い人でも積極的に運用をして老後の資金作りをしている人も少なくありません。
ゆとりある生活を送る為には、月々35.4万円必要でセカンドライフが20年間続くと計算すると、公的年金(平均22万円)との差額は20年間でおよそ4,000万円となります。これを35歳から定年までの60歳までの25年間で貯めることを考えると毎月10万円程度積み立てていく計算になります。
毎月生活をしながらこれだけの資金を積み立てていくのは大変ですが、20~30代のうちから積み立てていくことができれば毎月の金額も少なくて済みます。
若いうちから積み立てることが難しい方は、50代以降子供の教育費などがかからなくなって、生活に余裕がでたら老後資金を貯めていくような方法もあります。
老後の資金は定年間際になって慌てて積立を開始しても無理が生じますので、計画性を持って貯めていくようにしましょう。

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