あなたは大丈夫?老後に備えておくべき平均貯蓄額

誰もがいずれは迎えることになる「老後」ですが、そのために必要になる貯蓄額はどれくらいか知っていますか?ネットなどでは、3千万とも4千万とも言われていますが、平均的な支出額やその内訳をみてみましょう。

【老後のひと月の支出平均額】
総務省の家計調査報告書によると、高齢夫婦無職世帯のひと月の支出額の平均はおよそ28万円となっています。
これに対して、実際の収入は21万3,400円で、支出は約27万円5,400円となっており約6万円弱が赤字となる計算です。このように、公的年金だけで老後の生活を送ることは難しく、多くの世帯では、不足分を補うために個人年金保険に加入したり、貯蓄を切り崩して生活をしているのが実情です。

【老後必要な平均貯蓄額】
老後必要になる貯蓄額は、その人が望む老後によっても大きく異なるため一概に算出できませんが、参考程度に知っておくと安心です。
まずは、老後最低限必要になる基本的な生活費からみてみましょう。

(生活費)
リタイアして老後の生活費を計算する場合、下記のような方法で算出します。
・夫婦時代の生活費=現役時代の生活費×70~80%×夫の平均余命
・妻だけの時代の生活費=現役時代の生活費×50%×夫と妻の平均余命の差

(住宅関連費)
自分達の老後とともに、必要になるのは長年住み慣れた家のリフォームや、住宅の補修費などです。
住宅リフォーム費用として300~500万円程度は用意しておきましょう。また、定年までに住宅ローンを完済できず、住宅ローンの残債がある人は、この費用も含めておく必要があります。

(その他費用)
これ以外にも、趣味や、レジャー、子供の結婚、住宅援助、医療費、介護費などが必要になります。
趣味、レジャー費として400万円、子供への資金援助として400万円、医療介護費用として300万円、その他予備費として300万円程度確保しておきましょう。
ただし、これらも一つの目安で実際には子供の数や、趣味、旅行の頻度、配偶者の健康状態などによっても異なります。

【老後の収入源】
私達の老後の主な収入源となるのは、退職金と公的年金です。しかし、近年は退職金がでない会社や、減額されている会社も多くありますので、就業規則などで自分が勤めている会社の退職金について早めに確認しておく必要があります。

【まとめ】
私達の老後に必要になる金額は、退職金の有無、個人年金保険の加入の有無、配偶者の年金加入状況、子供の数、住宅ローンの完済の有無などによっても違います。
定年退職間際になって焦らないように、早くから必要になる金額をシミュレーションしておくと老後の備えもできて安心です。

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